平成10年度における第一種電気通信事業の概況


≪国際電気通信市場≫


1.市場の推移

 平成10年度の国際電気通信市場は、売上高3,841億円と第一種電気通信市場の3.3%であり、対前年度比で減少に転じ、19.0%と大きな減少幅となった。内訳を見ると、音声伝送が3,171億円と全体の82.6%を占めており、その他は、データ伝送が111億円(同2.9%)、専用が345億円(同9.0%)などとなっている。
(百万円)
音声データ専用電報その他合計
317,11411,09134,54338820,924384,060

2.トラヒック状況

国際電話の通信回数・通信時間
平成10年度の国際電話のトラヒックは、発着信の合計で7億7,320万回、33億1,210万時間と前年度と比べ通信回数で3.2%、通信時間で2.8%それぞれ減少した。発着信別では、発信が4億1,340万回(対前年度比1.9%増)、18億1,620万分(同2.5%増)、着信が3億5,970万回(同8.4%減)、14億9,590万分(同8.5%減)と前年度と比べ、発信はわずかに増加したが、着信については10%近く減少した。
(百万回、百万分)
区分H6年度H7年度H8年度H9年度H10年度
通信回数発信324.0358.4386.4405.6413.4
着信275.4324.8374.8392.9359.7
合計599.4683.2761.2798.5773.2
通信時間発信1,524.81,631.31,710.61,771.71,816.2
着信1,140.61,320.81,519.11,635.01,495.9
合計2,665.42,952.13,229.73,406.73,312.1

国際電話の主要対地別通信回数・通信時間
国際電話のトラヒックを対地別に見ると、通信回数、通信時間とも最も多いのは米国(1億8,765.3万回、10億4,194.7万時間)で、続いて中国、韓国の順だった。
(千回、千分)
対地名米国韓国中国フィリピン台湾
通信回数187,65389,95391,22142,67049,333
通信時間1,041,947308,394366,068206,975163,441
対地名香港タイ英国シンガポールオーストラリア
通信回数31,17227,61328,87925,10920,788
通信時間92,052112,931111,77284,53694,048


≪電気通信産業の位置づけ≫
≪第一種電気通信業界の主な動き≫

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