平成10年度における第一種電気通信事業の概況


≪電気通信産業の位置づけ≫≪第一種電気通信業界の主な動き≫


1.市場規模

 平成10年度の第一種電気通信事業の売上高は、本業である電気通信事業が11兆5,711億円、付帯事業を含めると13兆8,615億円であり、前年度と比べ約4.2%の増加となった。これに第二種電気通信事業、放送事業および情報通信関連産業を含めた電気通信産業全体では、20兆3,366億円であった(付帯事業を除く)。
(億円)
事業種別 H6年度H7年度H8年度H9年度H10年度
電気通信事業第一種電気通信78,38088,061102,811112,298115,711
第二種電気通信6,8956,1937,4998,1898,910
放送事業NHK5,6825,7845,9626,2186,337
民間放送事業21,89623,37325,26526,05724,959
ケーブルテレビ9841,1261,4101,6441,931
情報通信関連業通信機器生産25,03230,97741,94040,56534,352
電線ケーブル出荷12,00612,05712,45212,33411,166
電気通信産業全体150,875167,571197,339207,693203,366

2.設備投資額

 平成10年度の第一種電気通信事業の設備投資額は、実績見込額ベースで3兆8,204億円であり、対前年度比で3.6%の減少となった。また、平成11年度の計画額は、3兆4,901億円、対前年度比−8.6%と平成9年度から3年連続のマイナスとなる見込みである。業務区分別に見ると、平成10年度には衛星系と携帯電話およびNTTドコモの設備投資額が増加したが、平成11年度は長距離・国際系以外はすべての業態で減少する計画である。

(百万円)
区分平成9年度平成10年度
(実績見込額)
平成11年度
(計画額)
NTT1,886,9691,750,0001,520,000
長距離・国際系306,948298,131318,285
衛星系34,24045,85321,908
地域系262,547181,489143,985
携帯電話等498,626623,618609,877
無線呼出19,1477,5544,790
PHS227,06374,54159,902
NTTドコモ729,365839,252811,348
第一種電気通信事業合計3,964,9053,820,4383,490,095

3.参入の状況

 平成10年度において、第一種電気通信事業に新規参入した事業者は、地域系30社、長距離・国際系7社、衛星系1社の合計38社であった。平成10年度末現在の新第一種電気通信事業者(NCC)は、168社であり、内訳は、長距離・国際系12社、地域系77社、衛星系6社、移動系73社である。


≪国内電気通信市場≫
≪国際電気通信市場≫

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