発信者電話番号が偽装されて着信する通話について
電話サービスのご利用者様へ
携帯電話・固定電話に警察や自宅などの電話番号が偽装表示される事例を確認しているため、ご注意ください。
◇ 新聞報道された事例
- 事例1:自宅の電話番号が偽って表示される。
- 携帯電話に自宅の電話番号が表示され、自宅からだと思い電話に出たところ、「おまえの家に入って家族を人質にとっている。金を用意しろ」と言われた。
不審に思って自宅に確認の電話を入れたところ、詐欺とわかった。 - 事例2:実家の電話番号が偽って表示される。
- 携帯電話に実家の電話番号が表示され、実家からだと思い電話に出たところ、「強盗に入った。親は無事だが金を用意しろ」と言われた。銀行から20万円振り込んだが、後で詐欺とわかった。
- 事例3:警察の電話番号が表示される。
- 携帯電話に電話がかかってきて、出たところ、「○○警察署のものです。表示されている番号を確認してください」と言われた。確かに末尾が0110と警察を示す番号が表示されていた。
相手が「パチンコ攻略法のせいで組合が被害を受けた。組合は告訴すると言っている。示談にしたければ電話をかけてほしい」と言われ、別の番号を教えられた。
パチンコ攻略法に心あたりがあることもあって、指定された番号にかけたところ20万円を請求された。
不審に思って、最初に言われた○○警察署にかけたところ詐欺とわかった。
◇ 対策
携帯電話・固定電話に自宅や警察などの電話番号が表示される不審な電話があった場合は次のことをお勧めします。
- 自宅や警察などの電話番号の表示があっても、不審な内容の電話については一旦通話を終了し折り返し電話をかけ直し確認する。
- 詐欺等の疑いがある場合には速やかに近くの警察へ相談する。
*なお、たとえば偽装されて自宅の電話番号が表示されていたとしても、偽装して表示されているだけなので自宅の電話に通話料金がかかることはありません。
電話サービスを提供する電気通信事業者様へ
携帯電話・固定電話に警察や自宅などの電話番号が偽装表示され、電話に出ると詐欺等の行為にあうといった事件が発生し社会問題となったため、当協会では、「発信者番号偽装表示対策検討部会」を立上げ、技術的、設備的側面から発信番号偽装の仕組みについて情報の共有化を図ると共にその防止策を検討し、2つのガイドラインを制定しております。
- 『異なる電気通信番号の送信の防止に係る省令の取り扱い方針』(平成20年4月21日総務省公表)の運用に係るガイドライン(最新版;第2版)
- 発信者番号偽装表示対策ガイドライン(最新版:第3.0版)
- のガイドラインは、総務大臣から電気通信番号の指定を受けた電気通信事業者様が利用者様へ提供する通話サービスの発信において、発信者番号の設定に係る要件を整理した規程です。
- のガイドラインは、総務大臣から電気通信番号の指定を受けた電気通信事業者様の通話ネットワーク同士の接続において、発信者番号に関わる信号上の規定や発番号偽装対策要件を整理した規程です。

- のガイドラインは、番号指定事業者様のみならず、再販事業者様や電話転送役務事業者様にも係る場合があるため、一般開示しております。
(https://www.tca.or.jp/information/pdf/20251024guideline.pdf) - のガイドラインは、主に総務大臣から電気通信番号の指定を受けた電気通信事業者様を対象に、秘密保持に係る取り交わしを前提に、個別に開示としております。